黒川紀章 ― 2007/10/13

黒川紀章さんの訃報には、正直驚いた。 年齢的には、そんな事もありうる歳ではあるのだけれども、ここ最近のメディアを通した姿からは、そんな事は微塵も感じさせないヴァイタリティを持っているように見受けられた。
都庁選出馬以来、ここ1年くらいは別の意味(建築とは別という意味)でマスメディアを賑わしていて、建築とは関係ない知り合いからも「変わってる人だね。」「変な人だね。」などとよく言われた。別に私は黒川さんと知り合いと言う訳でもないのに。。。 それだけ、ここ1年で一般の人にとっても身近に感じる存在になっていた。という意味ではいい事だったとは思う。 さて、黒川紀章さんは名古屋出身で、私も名古屋出身という事から子供の頃から建築家・黒川紀章の名前だけは知っていた。当時から恐らく日本では最も知名度の高い建築家だったと思う。 大学で建築の勉強を始めて、建築家の作った建物という認識で観た一番最初の建築が、記憶では『名古屋市美術館』(上記写真)ではなかったかと思う。 やっぱり明らかに街のなかで見る建物とは違う。単純に「カッコイイ」と思ったような気がする。 今でも『名古屋市美術館』は、動線処理の上手さといい、黒川作品を代表する秀作だと思う。 最近では、今年東京・乃木坂にオープンした、3次元的にうねったガラスのファサードが強烈なインパクトを放つ『新国立美術館』が話題になり、常にヴァイタリティにあふれる作品を創り続けて来たエネルギーは、「世界的な」という形容詞を付けるにふさわしい建築家だと思います。
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