不都合な真実 ― 2007/08/06
「不都合な真実」という映画を見た。アル・ゴア元アメリカ副大統領の地球温暖化問題について取り扱ったドキュメンタリー映画だ。 建設業界にとって地球温暖化は切実なテーマといえる。ここ数年各自治体の条例でも緑化に関する法規の整備や、建築の規模によってはCO2排出量を考慮された設計が珍しくなくなってきている。 温暖化とは少し違うが、先ごろ起こった新潟県中越沖地震の被災地報道を見ると考えさせられてしまう。 古い木造住宅の被害がやはり目立つ。また、地方という場所柄、亡くなられた方の年齢はやはり高齢の方が多い。避難所となっている体育館の環境もつらそうで気の毒だ。仮設住宅の建設もいい事だが、結局仮設住宅に入る前の段階で何か2段3段の対策が出来ていれば尚よい。 古い木造住宅の耐震化。木造住宅の耐震化については現在多くの自治体で補助金(十分とは言えない地域もある)制度も確立されつつある。 災害時の避難所の拠点となる小中学校の設備の強化。例えば雨水を利用した排水設備(少なくともトイレ排水の断水による影響を回避できる。)。体育館の空調設備の充実。 恐らくどれも誰もが思い当たる事ばかりだが結局どれもお金の掛かる話ばかりなので、そう簡単に事がスムーズに進むとは限らない。それでも設計する側にいる私は、これらを意識からはずさないようにしなければならない。 いいデザインの建物を設計するという事ももちろん重要だが、もっと建設という行為のベーシックな部分に目を向ける事も必要ではないか。 もともと建設という行為は自然と対立する行為なので、それを自覚して共存の方法を考えなくては、それこそ「不都合な真実」となる。 それらは決してデザイン性の排除という事無しで成し遂げえると信じて。 などというような事を思った。
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