西洋美術館 ― 2008/02/03

東京上野にある国立西洋美術館の本館は、近代建築の巨匠ル・コルビュジェ(フランス)が設計した東アジア唯一の作品。 数年前に耐震(免震)化の大掛かりな改修が行われたが、内外部共ほぼ竣工当時の状態が保たれている。 昨年から検討されてきた、同建築の世界文化遺産への推薦が年明け早々に決定した。 31日、フランス政府が世界6ヶ国にある22件のコルビュジェ建築を一括登録するための推薦文書をユネスコに提出した。 来年の7月に登録の可否が決まるらしい。 近代建築ではリートフェルトのシュレーダー邸やミース・ファン・デル・ローエのトゥーゲントハット邸、わりと新しい建築ではルイス・バラガンの自邸など、幾つかが登録されているので、コルビュジェの近代建築への影響力、功績から考えると、今回の世界遺産登録はほぼ確実ではないかと思っている。 自分たちの日常に身近な近代建築が、世界遺産として登録されるのは何処となくうれしい気分にさせられる。 まして、それが日本にあるとなると。 来年の夏が楽しみです。
キッチュ ― 2008/02/06

前から気になっていた建物。 フォルムとカテゴリはうたったけど、そうではなく、、美しいからでも当然なくて、、、どことなくトボケタ感じのある不恰好さと、年季の入った外観が目に付くのだろう。 横浜大桟橋客船ターミナルの入口付近にある建物です。 軒にはコーニスが四周ぐるりと付いているし、一応古典を意識した、恐らくは大正ぐらいからある建物なのでしょう。 人間の顔で言うと、おでこに当たる部分の、ぐにゃぐにゃのレリーフが特徴的で、近づいてよく見るとちゃんと凹凸がついているのがニクイです。 やっぱり港という事で波をイメージしたのでしょうか。何とか壁画の象形文字のよう。。。 ちなみに塔の先の方についている丸い物は時計ではありません。 何かの紋章? 丸い中に蝶のような幾何学模様がついています。
CAD ― 2008/02/09
たまたま今、同時期に3種類のCADを使っている。 気がつくと、今日も1日で3種類のCADを使っていた。 1日に2種類という事は今までにも何度もあるけど、考えてみれば3種類は初めてかもしれない。 それぞれに特徴があるので、仕事の内容や種類によって併用している。 ただ、自分にとって一番スピーディーで慣れているCADはDRA-CADというもの。 別に他のCADが悪いと言っているのではなくて、たまたま修行時代から使っているから、という単純な理由。 一番最近使い出しているのが、JW-CADというフリーのCADソフト。 まだまだ体の一部の様に、、、とはいかないけど何とか使いこなせそう。 まぁでも、、もうここまでかなと思っている。 JW-CADで最後。 もう新しいCADを覚える気にならない。 疲れるし。。。使い始めがストレス溜まるし。。。 今、こなせる3種類を上手く使いまわしていこう。
富士山 ― 2008/02/14

神奈川県は、昨夜は風が凄かった。 特に冬、前の晩に風や雨が激しかった次の日の朝が晴天の時には、大抵空気が澄んでいて、かなり遠方までの景色がくっきりと見えます。 今朝も雲ひとつない快晴で、冷たい空気がいっそう清清しさを彩ってくれた。 事務所近くの歩道橋からは、西にあるマンションとマンションの隙間から真っ白に雪化粧された富士山の頭がひょっこりとのぞいていた。 梶ヶ谷からは結構大きく富士山が見えるのです。 今までにこの辺りから見た中でも結構きれいな印象に見えたので「これはブログネタ」と思いデジカメで撮影を試みたのですが、残念ながらレンズを通してみた空の色は遠くに行けば行くほど白くなっていくので、雪化粧をした富士山では、空の色に溶け込んでしまって輪郭が解らず、ただの天気のいい風景となってしまい、しょうがないので15年前に描いた富士山のスケッチでも載せておくことにしました。 ――――――――――――――――――――――――――――― スケッチした場所は、河口湖畔にある小さな公園。 レンタカーでドライブ中、偶然見つけた公園。
今まで見た富士山の中でも最も美しく見えた。
本当に運が良かった。と思うほどに穴場的な公園。。。だと思っていました。 ところが、偶然にも数日後。ある朝の番組で「富士山の(マル秘)穴場・絶景ポイントを内緒で教えます!」みたいなコーナーで紹介されていました。
恐らく今、その辺りは公園としてきれいに整備されているのではないかと思う。 たぶん、ネットで調べる限り、自分の描いたスケッチの構図から推測するに「大石公園」で間違いないと思います。
デジタルとアナログ ― 2008/02/16
今更始まった事ではないのだけれど、アナログからデジタル化への切り替わりの波は物凄い。 大抵の場合、物凄く便利で効率的で質は上がっていく。 ただ、意外と建築の場合、目標となる最終形は、現実に存在する建築物という物質が成果物であるわけなので、最終形に到達するまでの作業は実はかなりアナログチックな世界。 それでもCADや3Dソフトの発達と低価格化に伴う急速な普及、電子メールやインターネットにより、さまざまな情報が即座に得られるという恩恵はかなり受けている。 物理的には原図図面のデータ化によって、図面を保管する絶対的なスペースが要らなくなったのは自分のような小さい事務所にとっては大きい。 反面、ネットとかで情報は集めれるのだけど、やっぱりどうしてもアナログチックにスペースを使ってしまうのが、メーカーカタログ。 今や殆どの大手メーカーはホームページ上でカタログそのものを公開している。 スペースの問題だけではなく、事業ゴミの問題とかもあったりするので、出来るだけネット・カタログで済ませようと努力はしているが、、、駄目。どうしても特に主要なものは冊子を頼んでしまう。 結局、ネット・カタログはピンポイントでしか見られない。つまり、探そうとしている、或いは知りたいと思っている物しか見られない。極端に言うと知っているものしか見られない。 それがネット・カタログの最大の欠点かなと思う。 冊子カタログは、お手軽なので調べ物以外もついつい見てしまう。 実は、そんな効率的ではない行為から新しい情報を得たり、知ったりするのだと思う。 そうやって、冊子カタログは増えていく。 そして、狭い事務所が更に狭くなっていく。。。
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