歴史は繋がっている。 ― 2009/04/06

4月5日まで、東京・上野の東京都美術館(写真)で「アーツ&クラフツ展」が開かれていた。 例によって行きたい行きたいと思いながら、忙しさの中ですっかり頭の中から消えようとしていて、ふと、週末(先週末)に何処かに行こうかと思い立って「そういえば・・・」という感じで思い出して、ぎりぎりセーフ。 先週末は桜満開で、とにかく花見客が凄かった。東京都美術館は上野公園内にあるので半端な人の数ではない。 多分、花見がてら・・と言う人たちもいただろうし、最終日前日いう事もあって、美術館は大盛況。
展覧会って不況の時ほど盛況なのかもしれない。 ――――――――――――――――――――――――――――― 「アーツ&クラフツ運動」とは19世紀後半にイギリスを端緒にヨーローッパを初め広く世界中に影響を及ぼした芸術運動で、民芸・手工芸品からインダストリアルデザインまで、アートやデザインを生活に結び付けつける精神を唱えた運動で、それまで芸術は教会や貴族など上級階層の人々にしかなじみがなかった事を考えると、かなり画期的な考え方だったに違いない。 建築にとっては、直接この運動からデザイン様式やスタイルが生まれたという訳ではないけど、その精神はかなり大きな影響があり、後にウィーンのゼツェッション(分離派)やアール・ヌーヴォー様式、更にはドイツのバウ・ハウスへと連続していったのではないかと思う。 アートやデザインを生活の中に・・・という精神は現在にも生きていて、その精神が無くなる事は将来無いだろう。 歴史は、特に精神の歴史は途切れる事なく必然的に繋がっているのだと思う。
パッチワーク・ビルド ― 2009/04/08

つぎはぎの外皮。 特にデザインを意識せず、成り行きで貼り付ける。 必要だから貼り付ける。 古くなったから貼り替える。 手に入るから、それを貼った。 気分で貼った。。。。。等等。。。 様々な事情で、貼り合せて、偶然出来た結果。。。 デザインを意識せずとも、「合理性」というある一定の秩序だけを頼って出来た物には、時にその奥底に目を見張るデザインとして成立している物がある。 写真の建物はその一つ。。。と思っている。 よ~く見ると、その外皮の構成に魅かれる。
それでまた、最上階の薄い屋根がいい。。
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