闇の存在 ― 2009/11/15

上の写真は何も写っていないのではありません。 「闇」を写しているのです。。。 -------------------------------------------------------------------- 今東京国立近代美術館で開かれている「河口龍夫展」で、最初に展示されている作品はボルトでしっかり閉じられた鉄の箱を16個床に整然と並べられたもの。 絶対に開ける事はできない。 何故なら中には「闇」が入っているからだ、ということ。 この蓋を開けると「闇」は無くなる。。。 -------------------------------------------------------------------- なるほど。。。 この作品はそもそも「闇」に名前を付けられていなければ成立しない。 まったく不思議な作品で、恐らく説明がなければきっと鉄の箱自体が作品だと思うのではないだろうか。 だけど、この作品の核心は箱の中の「闇」。 人間の目に見えるもの、知覚で感じる事が出来る事象だけが全てではない。 建築にもそんな事が言えるような気がする。 ちなみに、上の写真は私が遊びで撮った物。 河口龍夫作品のような深みはありません。
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