空間を感じる ― 2008/09/26
学生の頃、講師の先生から、「空間を感じる・・・」という言葉をよく聴いた。 「空間を感じる。」という事がどういうことなのかがよく解らず、その頃は、「空間」という言葉を使う事自体が自分自身、しっくり来ていなかった。 大学4年の卒業を間近に控えた時期に、「如庵」という国宝茶室の内覧可能日があるというので、「一応見に行くか」というわりと軽薄な気持ちで訪れた。 ところが、茶道口から茶室の内部に入った瞬間、背筋に緊張が走ったような、胸の中心が痺れる様な感覚に襲われたのを、今でも憶えている。 「空間を感じる。」という言葉の意味を、肌で感じた。 多分、「空間」という言葉は、口から発する言葉では表現出来ないのである。 それは、もう肌で感じるしかない。 だから、実際の建築を見に行くしかない。 こういう、感覚を経験できる事はそうはない。 また、その感覚には個人差があるだろうから、他の人が見ると「ただの狭い和室」にしかうつらないかもしれない。 それでも、そういう感覚が自分に備わっていた事が、妙に嬉しかった事も憶えている。 実は、この半年後ぐらいに東京で行われていた、イサム・ノグチ(彫刻家)の回顧展で、如庵で覚えた感覚を凌ぐ感動を得た。 建築やアートや様々な物を見る自分自身の中の価値観を、その体験で構築する事ができた。 逆に、この「如庵」と「イサム・ノグチの彫刻」を超えるような感動に出会う事が出来ていない。 超えるとは言わないまでも、それに近いものに出会えるよう歩きまわりたい。
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