エンタシス ― 2014/01/26

飛鳥・奈良時代の古建築には、エンタシスと呼ばれる丸柱に膨らみのついた意匠をもつものが見られる。 法隆寺西院の中門(写真)は、特にそれが顕著に確認できる例だろうと思う。
-------------------------------------------------------------- このエンタシスを持つ柱のデザインは古代ギリシアの神殿建築にも見られる手法で、人が下から見上げたときのバランス、安定感を意識したものだと言われています。 不思議なのは、古代ギリシアでいうと例えばパルテノン神殿なんかは紀元前400年頃であるのに対し、法隆寺は西暦600年代後期から700年代初頭頃の建立と言われており、年代はもちろん距離的にもかなり離れた位置関係にあるにも関わらず、同じ様な手法が用いられている事で、驚きです。 当時の日本が、ギリシア建築を知っていたとも思えないし、偶然の産物、、、、、いや、、、偶然とかではなく、バランスや安定を感じる感覚には、人類に共通の感覚のようなものがあるんだろうなぁ。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://studio-mark-n.asablo.jp/blog/2014/01/26/7204866/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。