究極の軽さ2009/05/11

ヴィニルハウス
物理的にも見た目にも、ビニールハウスは究極の軽さを表現している。                                              人がそこで生活に関る行為をするための器ではないので、建築物という定義からは外れるかもしれないけど、ただ「建築ではない」とも言い切れない。                                                                                    通風の為屋根の一部が開閉できるようになっている所なんかは、結構魅力的な機構をもっている。                                                                        不透過な素材が全く無く、かといって全く透明の素材だけで覆われているわけでもない。                                                                              適度に軽快な領域をつくっている。                                                                     モチーフとして十分応用できる。

リートフェルトの建築2009/03/08

シュレーダー邸
たまに大きめの本屋に行くと、「おっ!」と思わず声を発してしまうような本が出ている時があって、その時のわくわく感が結構好きだ。                                                    今回は、「リートフェルトの建築」という本が出ていて即買い。                                                    リートフェルトは20世紀近代建築を代表するオランダの建築家。                                                  上の写真は1924年、オランダ・ユトレヒトの田舎町に建てられたシュレーダー邸。建築デザインに関る人で知らない人はいないほど、あまりにも有名な作品。                                                                                  近代建築としては非常に数少ない世界遺産の一つ。                                                       初めてこの建物の前に立った時は感激と嬉しさで、その前に歩いてへとへとだった疲れも吹っ飛んでしまったのを覚えている。                                                       当たり前の事なんだけども、「シュレーダー邸って、本当にあるんだ。」と思ったのも覚えている。                                                                          ずっと雑誌でしか見た事がなかったので、実感がなかったのだろう。                                                このシュレーダー邸、写真で見るよりもずっと小さく感じる。                                                     写真は広角で全体を入れようとするので、実際よりも大きく写る事が多いのだけど、それにも増して概ねの名建築というのは他の建物より小さく見える事が殆ど。                                                                            結局、特に住宅なんかは、あまりに大きな空間になりすぎると「心地よい」という感覚から離れていってしまうのだと思う。                                                           常に、「大きくなりすぎず。。」を心掛けたい。

バク2009/02/21

1年ぶりぐらいにコンペに参加した。                                                                     別にコンペに参加しただけでは、お金にはならない。                                                        むしろ結構時間は割かれるし、経費自体は容赦なく掛かってくるし、何十、場合によっては何百という案の中から最終的には一つしか選ばれないわけだから、その倍率たるや。。。                                                                   それでもコンペに出すのは、「夢」として一つの形に残るから。                                                   コンペとはいっても、法的条件はもちろん、予算や要望はあるので、そある程度の制約はかかってくる。                                                                      ただ、直接クライアントとのディスカッションが行われる事が許されていない状況の中で、最終判断はクリエーター側にまかされる事となる。                                              だから、コンペ案はクリエーター側の「テーマ」や「夢」がより明確に表現しやすい。                                                                                   逆に言えば、そういった「テーマ」や「夢」がきちんと整理されていないと魅力のある案としては、なかなかまとまっていかない。                                                      もちろん現実の設計でも、いくつもの「テーマ」や「夢」が語られるわけだけど、全てがそれだけで終わるわけではなく、もっと現実的なファクターが壁として立ちはだかる事が殆どで、とりあえずコンペ案の段階ではそれが薄い。                                                                                    そういった、純朴なアイデアが一つの成果物としてまとめ上げられる。                                             クリエーター側のエゴにしか見えないのかもしれないけど、でもやっぱりそれはとっても重要な事で、それが後に実際の設計、現場、最終的な建築物へと生かされていくのだと信じている。

主婦の友2009/02/07

御茶ノ水スクエア
数日前の新聞に、御茶ノ水のカザルスホール閉館の記事が出ていた。                                              カザルスホールは511席シューボックス型の室内楽ホール。                                                    室内楽ホールとしては中規模レベルの大きさ。                                                            1987年、主婦の友社によって建設されたホールは、本体建物共(写真)磯崎新さんによる設計。                                                                          低層棟と背後の高層棟は全く異なるデザインだけど同じ建物。                                                  元々大正期にW.M.ヴォーリズの設計で建てられた様式建築(主婦の友社)の建替えで、現在の低層棟部分は当時の建物のリメイクといった感じ。                                                                                        決してシャープでカッコイイという印象の建物ではないと思うけど、高層棟最上階から張り出した大きなバルコニーが、なかなかいい味を出していて、全体としてどことなく茶目っ気のあるかわいい感じの建物。                                               個人的には、「シャープでカッコイイ」よりは「変だけど茶目っ気のある」建築の方に魅かれるのでお気に入りの建物のひとつ。                                                      今は私大の所有物でホール閉館に伴い、建物自体の存続が危ぶまれる。                                                                                        竣工後20年程度で構造的に老朽化している訳ではないだろうから、できれば残して欲しいとは思う。

新宿2009/01/27

土曜、久しぶりに新宿へ。                                                                           昔は高円寺に住んでいて、その頃は都心へ出るのに必ず新宿を経由するので、なんだかんだとほぼ毎日のように新宿でおりていたが、今は都心へ出るのが渋谷経由になるので、めっきり新宿でおりる機会が減ってしまった。                                                                                   今回の目的地は新宿ではなく、初台だったのだけど、まぁ久しぶりという事で、新宿でおりて、歩いて初台のケンジタキギャラリーと東京オペラシティまで。                                                                                    最近、西新宿の超高層ビル群の中に一際異彩をはなつビルが完成した。                                                                                         「モード学園コクーンタワー」                                                                        名古屋のモード学園も凄いけど、見た目の異様さはこちらの方が上か。。。巨大なマユといったイメージ。                                                                    それにしてもモード学園って。。。。。                                                                   すごい。。。